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京都鉄道博物館へ

梅小路鉄道博物館に行って足りない鉄分を補給することにしました。

新快速に乗ってしまえば兵庫から京都へあっという間、
さすがは在来線最速、たくさんの駅を飛ばしてあっという間、1時間ほどで京都駅へ到着。

京都駅から梅小路公園方面へ向かう。徒歩20分ほどの道のりをJRの電車を眺めながら歩いていく。
公園に入って行くと鉄道気分を盛り上げるオブジェがあったり、線路を眺めながらの遊歩道はなかなかの情緒が感じられて良い。
チンチン電車の車両を使った売店もあったりして、広い芝生では家族連れが楽しんでいる様子も伺えた。

鉄道博物館に到着、券売機で入場券を購入、観光客も多く英語対応している店員もいた。

実物の鉄道が飾られているのが乗り鉄にも楽しめるポイントで、蒸気機関車や引退したトワイライトエクスプレス、初代新幹線の0系などなど、見どころ満載。
中でもSLの乗車体験は一見の価値あり。
今では一部時期に走らせているだけの蒸気機関車に乗ることができるのだ。

ということで早速、扇型機関庫へ。


圧巻の蒸気機関車がずらりと並ぶ。このカメラでは扇型が映らないのが残念。
機関庫の隣にSL乗車体験場がある。
券を購入して乗車、しばし待つと発車の合図がありゆっくりと走り出す。
重たい車体とじっくり動かす車輪を感じられる、やっとスピードが乗ってきたか、というところで往路に、
ポーとよく表現されるがもう少し重い音だった、ボワー辺りが近いように思った、いい味出してる。
ゆっくりと往路を走り到着10分ほどの乗車だったと思うが良い体験であった。

余韻に浸りつつ、昼を食べることにする。
弁当を購入して食堂車で食べることにする。これはブルートレインで実際に使われていた食堂車なのだ。


弁当はオリジナル巾着付きそぼろ弁当がラスト1つだと言われ、ついつい買ってしまった。
随分と可愛らしい弁当になってしまったが、記念だし良いだろう。
お茶と並べると一気に気分が盛り上がる。食堂車いいですね。

そこからさらに本館へ、
トワイライトエクスプレスの実物展示はとてもいい。


往年の名車両、私も現役時代に一度体験して見たかった。
他にも、蒸気機関車の歴史の展示に、歴代列車のエンブレム、橋の仕組みなどなど、盛りだくさんの展示にとても全てを回ることはできなかった。
また近いうちに来ることにしよう。

名古屋旅行~火の鳥に乗車~

名古屋に行くことになりました。
遠方に住む知人が名古屋に行くので会おうと言ってくれたのです。
知人には何か用事だあるそうなので、名古屋城で合流しようとのこと。

とりあえず新幹線で向かい、帰りは近鉄で帰ってこよう。

当日は快晴の良い天気、朝食になるものを購入して新幹線に向かいます。
新幹線に乗ると、名古屋までは1時間かからないで到着してしいます。

とはいえ、今回は車窓を眺めることができます。
九州へ向かった時はトンネルが多すぎてこの光景を見ることができなかったので今回は楽しみにしていたのです。
割と低い土地が続き民家や田畑の間を抜けて走り向ける新幹線。
時速300キロ近くで移動すると雲が止まっていて、景色が動くのが面白いなぁとしげしげと眺めていました。
文字通りあっという間に名古屋についてしまいました。

待ち合わせの時間にはしばし間があるので、観光に行こうと思っていました。
JR線熱田駅まで移動、熱田神社の最寄り駅のわりに質素な駅でした。

熱田神社までの道のりは日差しが降り注ぎとても暑かった。
しかし、神社というのは鳥居をくぐるととたんに厳かな雰囲気になるのがいつも不思議だなぁと思う。
背の高い木が生い茂る境内は、街中とはいえ涼しく感じるものだ。

名古屋城へは名城線熱田神宮西駅から名古屋城駅へ、
地下鉄の雰囲気というのはそれぞれの地方で独特の味があるように思う。
景色は似たようなものなのだが、イエローのラインが印象的な名古屋の地下鉄は少し小柄のように感じた。
気のせいかと思ったが調べてみると、大阪や東京に比べてやや小さく造られているということだった。
やはり現地に来ないとわからないこともあるものです。

約束の時間に近くなったので名古屋城へ、豪華な中身や、鯱鉾を眺めて知人と名古屋コーチンの鳥丼を食べ、
しばし談笑して久しぶりの再会を喜んだ。

帰りは近鉄特急、火の鳥に乗ることにした。


豪華な作りの火の鳥は新幹線よりも乗り心地が良くて、フッドレストもついていてとても快適。
購入した駅弁を食べ、ビールを飲んで程よい気分で帰る。

夜の電車も良いいものです。
近鉄線はのどかな風景なので夜が真っ暗ですが、車内の様子を感じられたりして
居心地の良い帰路となりました。

新幹線で博多旅行

久しぶりに新幹線にのることにしました。   
本当はローカル線を堪能しながらのんびりと博多を目指す旅行をしたかったのですが、時間が足りないので致し方ないです。
たまに新幹線に乗るのも良いだろうと思うことにしました。

山陽新幹線の路線はトンネルが多いことで有名で、新神戸などはトンネルとトンネルの間に駅があるのです。トンネル率はなんと50%、トンネルの間の一瞬の景色を眺めながら博多に向かっていく。この日の車内は割と混雑していました。コロナのワクチン接種も進み、やっと人が動き出したところ、旅行に出たいという方も多いのでしょう。
広島を通過した際に広島スタジアムが見えた本日は野球開催日だったようで盛況な様子が伺えた。
トンネルが多くて判別が難しかったが関門トンネルを越えていよいよ九州へと上陸、小倉を過ぎて博多への到着となった。

博多からは太宰府天満宮に向かうことにする。福岡市営地下鉄博多駅から天神駅へ、そこから西鉄大牟田線天神駅へ移動。西鉄線大牟田線天神駅からは、「 旅人(たびと) 」という名の旅行列車に乗車。西鉄大牟田線は、二日市駅路線を乗り換えて太宰府駅へと向かうが、この「旅人(たびと)」は太宰府駅への観光列車なため、二日市駅でスイッチバックのように先頭車両を変更して分岐の路線に入っていくのだ。
特急とうたっているが別料金を支払う必要はなく、JRで言うとことろの快速のような扱いのようです。
車内内装もなかなかに凝っている。和柄の模様の壁紙を使用して、5両ほどの車両それぞれが違う模様を使っていました。

太宰府天満宮を観光したのち、同行した知人が行きたいということで、天満宮からやや山の方に登った連絡路を通って、九州国立博物館に訪れる。ガラス張りかつ曲線の大きな建物、おしゃれでインパクトがある。北斎展があるのでみたかったと言われついていったのでした。

帰りは直通の観光列車ではなくローカル線で博多駅まで戻っていくことにした。ミントのようなカラーに赤のライン、他ではあまりお見かけしない配色がローカル感があって良いですね。二日市駅で乗り換え、これまた特急と名のつく列車に追加料金はなく乗って博多へと戻っていくことになりました。停車駅も少なくて、地元の方も利用する列車のようなのでかなり混み合っていて座ることはできませんでした。

博多駅まで戻ると、もつ鍋を食べ、明太子をお土産に購入し帰路につきました。
弾丸ではありましたが、久々の鉄分補給旅になりました。

旅行に行きたい

2020年4月から外出を極力控え、なるべく家で過ごす生活を続けています。これまで年間5~6回は旅行に出ていたが、コロナ以降ゼロになり、フラストレーションMAXです。ずっと家にこもっていると気持ちが爆発しそうになります。しかし、医療関係者の身内のことを思うと、今は我慢しようという気持ちになり、同時に本当に大変な中頑張っている姿を思うと、引き続き健康を維持することが一番の貢献という思いに至ります。(医療関係の身内へ時候の挨拶メールを送りますが、平時から大変だとは聞いていたのが、より大変な状況が続いてるとのことで胸が痛みます)緊急事態宣言が解除されてもコロナが無くなったわけではないので、引き続き外出は控えるべきでしょう。本当に、早く終わって欲しいものです。

だけど旅行に行きたい気持ちは日に日に増しており、旅番組を見たり、時刻表を引っ張り出してプランを考えたりして気を紛らわせています。

今の気持ちは、家を飛び出して北から南まで大移動したい!そんな思いで時刻表を眺めて出たのがこちらです。

大阪からフェリーに乗って鹿児島へ移動。船内で一泊します。夜出発なのと、瀬戸内海ではなく太平洋に出るので、景色はあまり楽しめないでしょう。星を見たり、遠く陸地の明かりを目にするくらいでしょうか。広い太平洋の上で夜が明けるのは見てみたいですね。
鹿児島に着いたらその足で新幹線に乗り、新大阪で乗り換えて、また東京で乗り換えて、北海道まで移動します。新幹線だけで鹿児島から北海道まで一日で行けるのは何度も時刻表を見て知っていますが、実際にやったことは無いのでこれを機会に挑戦してみたいです。

徒歩0分の旅

2020年春。
春と言えば新生活の始まりですが、コロナウィルスにより生活が一変。ある意味『新生活』をスタートせざるを得ない状況になりました。
私の身内に医療関係の者がおり、医療現場の状況などを聞くと、私にできることは健康を維持し、医療のお世話にならないことであると考えました。そのため、外出は仕事のみに控え、仕事返りにスーパーに寄って日用品を購入するという生活を続けています。最初の2週間で「こんな生活嫌だ」「ちょっとぐらい出かけてもいいのでは?」と正直思いましたが、医療現場で頑張っている人たちの事を考えると、それはできないと思い、今も行動を控えています。
これまで年に5~6回は旅行に出ていたのが急に行けなくなったため、「外に出たい!」「旅行に行きたい!」と発作的に思うことがあります。そんな時、スーパーで売られていた駅弁を見て「今の生活を変えるわけにはいかないが、普段の生活に旅行を取り入れてはどうか?」と考えました。
私の旅の移動手段は基本的に鉄道で、鉄道旅に駅弁は欠かせません。さらに旅の疲れは温泉で癒す。
まずドラッグストアで日用品と共に各地の温泉をイメージした入浴剤を購入。次に、スーパーで駅弁が売られていたら1種類のみ買い、買った駅弁と入浴剤から旅のルートを時刻表で調べ、YouTubeや録画しておいた鉄道旅番組などを見ながら駅弁を食べる。その後入浴剤を入れたお風呂に入り、お風呂上りには瓶に入ったコーヒー牛乳を飲む!
これだけでも普段の生活を彩るには十分です。
先日松山のしょうゆ飯を購入し、道後温泉の旅気分を満喫。コロナが落ち着いたらまた旅行に行きたいです。

15時間、372.5kmの旅の終わり

岩見沢駅で小樽行き快速『いしかりライナー』に乗り換えます。発車時刻19:40まで少し時間があったので改札を出て駅構内を散策。岩見沢駅の駅舎は最近完成したもので、この駅には自動改札機がありました。

留萌本線に乗れなかった悔しさもあり、別のローカル線で札幌に帰りたいところ・・。みどりの窓口にある時刻表を見てみると、函館本線を走る『いしかりライナー』に乗らなくても、室蘭本線と千歳線を経由しても札幌に戻れることが判明しました。

19:38室蘭本線/苫小牧行きの普通列車に乗車しました。函館本線は本数が多く、先の快速『いしかりライナー』に乗れば20:19には札幌に到着します。しかし、普段なかなか乗ることのできない北海道のローカル線、乗れる限りは乗ってみたいという気持ちで室蘭本線ルートを選択しました。2両編成の気動車には30人ほど乗っており、地元の高校生も多くいたので、札沼線の末端区間ほどではないようです。外は真っ暗で車窓からは何も見えません。街灯や車のライトがほとんど見えないことから、札沼線のような景色を想像しながら窓の外を見ていました。

20:55 苫小牧駅の1つ手前、沼ノ端駅で降車。苫小牧駅まで行ってしまうと、次の札幌行きの列車まで1時間近く待たなければならず、この駅で千歳線/札幌行き普通列車に乗り換えます。

乗り換え時間は3分。3両編成の電車の1両目に乗りましたが車内は5人ほどしかいませんでした。帰宅ラッシュとは逆方向なのもあるでしょう、

21:34 北広島駅に到着。2分後に本日最後の列車となる札幌行きの快速『エアポートライナー(213号)』に乗り換えました。新千歳空港から札幌へ向かうビジネスマンや旅行客が多く乗車しており、かろうじて座席に座ることができました。

21:55 ようやく札幌駅に戻ってきました。6:58に出発してから14時間57分、372.5kmの旅。普通に切符を買うと6,260円かかります。東京から仙台までの距離よりも長いです。この距離を青春18きっぷ1回分(2,370円)で乗ったのですから、十分に元は取れました。1月の北海道は観光には不向きですが、私はぜひ地元ローカル線を乗る鉄旅をおすすめします。

旭川で弟に会い、留萌を目指す(が・・)

旭川駅の改札口で弟と会い、改札からすぐ目の前にあるイオンモール旭川駅前で昼食を食べることに。4階にあるレストラン街で、北海道らしくてリーズナブルな『北海道そば 天ぷら 豊ろ香』という店に入りました。旭川から北西へ約30kmのところにある幌加内(ほろかない)町で栽培されたそば粉を使用しているようで、いつも食べているそばとは違った食感が印象的でした。

札幌から鶴沼、鶴沼から旭川までのルートは綿密に考えていましたが、旭川から札幌への帰りはあまり考えていませんでした。そこで、弟が持っていたJR北海道のポケット時刻表で帰りの予定を立てることに。路線図を眺めていると、札沼線の末端区間の次ぐらいに採算の悪い留萌本線が目につきました。留萌本線も行くことのない路線ですが、今から行けば留萌本線を往復できることが判明。せっかくなので行ってみることにします。

1階のスーパーでお土産を買い、15:14に出発する留萌行きの普通列車に乗車。弟は15:37発の北見行き快速「きたみ」に乗って網走へ帰りました。

函館本線の区間である旭川から深川まではお客さんが多く、1両編成の気動車の座席はほとんど埋まっていましたが、15:44深川駅で半分くらいのお客さんが降りていきました。深川駅でしばらく停車。発車予定は16:8ですが、時間を過ぎても列車は動きません。発車時刻から5分ほどして「ただいま石狩沼田駅で除雪車が故障しています。この列車は除雪車が深川駅に到着してから発車します。」とアナウンスがありました。発車が1時間遅れても留萌まで往復できるので、私は列車の中で待つことにしました。

16:50ごろ除雪車が深川駅に到着。「これで留萌線を往復できるぞ!」と期待するも、列車は動く気配がありません。「石狩沼田駅でポイント故障が発生し、復旧作業を行っています。もうしばらくお待ちください」とアナウンスがありました。遅れが1時間以上になったため、留萌線の終点、留萌駅まで行くのは断念し、途中の駅で折り返そうと考えました。

しかし、17:20ごろ運転手から「復旧作業に時間がかかるため、この列車は運休となります。タクシーでの振替輸送を行いますので、お客様は列車を降りて駅舎までお越しください」とアナウンスがありました。駅舎では駅員さんが「留萌駅まで行かれるお客様はいらっしゃいませんか?」「お客様はどこまで向かわれますか?」とタクシーの手配に奔走していました。乗客は地元の人とそうでない人が半分ずついましたが、行き先は留萌だけでなく、途中の石狩沼田駅や北一已駅(きたいっちゃん)など多彩でした。

私はタクシーではなく列車に乗りたいので、駅員さんに「運転再開はいつごろになりますか?」と尋ねると、「18時から20時ぐらいだと思いますが保証はできません」と・・。留萌線の列車本数の少なさと、残された時間を考えると、留萌本線に乗車すると今日中に札幌に戻れなくなる可能性が高いと感じ、18:01発の岩見沢行き普通列車に乗ることにしました。

岩見沢行きの列車は3両編成で、座席は3分の1くらい埋まっていました。ふとスマホで留萌本線の状況を確認したところ、終日運休になっており、あの時無理に行かなくてよかったと思いました。列車は19:15、定刻通り岩見沢駅に到着。札幌まであと少しです。

鶴沼から奈井江、そして旭川へ

鶴沼駅を出発する列車を見送ってから、ホームを降りて駅舎の中に入りました。駅舎はinterurban6304さんの動画を見たときとほぼ同じです。

鶴沼駅へ来た目的はinterurban6304さんの動画のように、駅やホームの様子を実況しながら撮影すること。昨年の夏、上司に「お前もこの駅で駅ノートに書き込む動画を撮ってきたら」と言われたことを、ついに実行します。

持参したカメラで動画を撮影し、interurban6304さんが置かれた駅ノートにも書き込みをしました。動画を確認すると、カメラに入れていたSDカードの容量が足りず、最後まで撮影できていませんでした。スマホでテイク2を撮影。すでに駅ノートに私の書き込みをしていたので、テイク2ではここに来るまでと、これからのルートを追記しました。

そうこうしているうちに時間はあっという間に過ぎ、鶴沼駅を出発したのが10:50でした。旭川行きの列車が奈井江駅を出発するのが11:58で、それまでに8kmくらい移動しなければいけません。普通に歩いていると間に合わないので『ランニング3分+徒歩5分』のセットを繰り返しながら奈井江駅へ向かいます。ヒッチハイクという手段も考えましたが、道路を走っている車の多くはトラックだったので諦めました。急いでいたので鶴沼駅から奈井江駅までの風景を撮影する余裕はありませんでしたが、とにかく真っ白な平原が広がっていました。
(※interurban6304さんが奈井江駅から鶴沼駅まで車で行ったときの車載動画があるので、興味のある方は検索してみて下さい。私が行った向きと季節は逆ですが、雰囲気は伝わると思います。)

11:55奈井江駅に到着。無事に旭川行き3両編成の電車に乗車しました。私が乗った2両目の車両には地元の中高生や親子連れが10人ほどいました。函館本線は札幌と旭川を結んでおり、その間には岩見沢、美唄、滝川、砂川、深川といった都市があるので、札沼線の末端区間みたいに乗降者がいない・・なんてことはないでしょう。定刻通り、12:58に旭川駅に到着しました。

渾身の動画URL置いておきます。
JR札沼線 鶴沼駅の訪問記
https://www.youtube.com/watch?v=xkMB53sPI64

新十津川から鶴沼へ

新十津川駅は日本一終電が早いことで有名ですが、近くの幼稚園児が出迎えと見送りをしてくれることでも有名です。この日も幼稚園児がホームで列車を出迎えてくれて、列車を降りたお客さんに手書きのメッセージカードを配っていました。

私もメッセージカードをもらった後、駅舎の中に入りましたが、壁には札沼線や新十津川駅に関する写真や新聞記事が多く貼られていました。JR北海道は赤字ローカル線を多く抱え存続の危機に立たされています。札沼線の末端区間はJR北海道の路線中で最も採算が悪く、いつ廃線になってもおかしくない状況です。そのような状況でも、1日でも長く札沼線と新十津川駅を残そうという地元の気持ちが伝わってきました。

折り返し列車が発車するまであまり時間ないので、駅舎を出て、駅前の街並みを見ました。新十津川駅のある新十津川村の人口は約6,700人とそれほど小さな町ではありませんが、人通りも、車も少なくて寂しかったです。

ふと、昨年6月に札幌の会社で研修を受けたときに、担当の方から聞いた「新十津川で造られている『金滴』という日本酒はおいしい」という話を思い出しました。私が住んでいる兵庫県も灘や西宮、伊丹など酒造で有名なところがいくつもあります。特に伊丹市は駅周辺の『伊丹郷町』を中心に、酒造業で栄えた昔の風情を残しながら、新しいランドマークにようという動きがあります。(詳しくは伊丹郷町LIFEというサイトをご覧下さい)伊丹市は酒造や古い建物などをうまく活用していますが、新十津川村も酒造をもっとアピールしていけば、住む人や観光客が増えるのでは?と思うと同時に、駅前の寂しい雰囲気から、過疎化と少子高齢化でそのような余裕がないのも・・と感じました。

9:40、日本一早い終電が新十津川駅を出発。幼稚園児たちも元気に手を振って私たちを見送ってくれました。石狩当別行きの列車は9:56に鶴沼駅到着。この駅で下車したのは私だけでした。

札幌から新十津川へ

1月5日木曜日の朝、伊丹空港から北海道へ行き、札幌市内のホテルに泊まりました。

1月6日金曜日。いよいよ鶴沼へ向かいます。
朝6時に起床。ホテルの朝食バイキングに行き、10分で食べられるだけの量を食べ、6:40過ぎにホテルを出発。朝早いこともあり、地下道の人通りは少なかったです。

ホテルから12分で札幌駅に到着。電光掲示板で石狩当別行きの電車が10番線から発車することを確認し、10番線のホームに停まっている3両編成の2両目に乗車。朝のラッシュとは逆方向の列車のためか、車内は私を含め4人しかいませんでした。

6:58札幌駅を発車。最初はマンションや高いビルが多かったですが、次第に建物の高さは低くなり、石狩当別駅の近くでは開発されていない原野も見られました。

7:38石狩当別駅に到着。ここまでは電車ですが、この先は気動車になるので乗り換えが必要です。隣のホームに新十津川行き1両編成の気動車が停まっており、座席を確保するために小走りで移動。車内は20人ぐらいのお客さんがいました。しかし、地元の人には見えない男性ばかりで『この人たちも自分と同じ、末端区間に行こうとしているんだな』とすぐに感じました。

7:45 1日1本しかない新十津川行きの列車が石狩当別駅を出発。1駅先の北海道医療大学前駅で女子大生が1人降りましたが、そこから浦臼駅まではお客さんの乗り降りはほとんどなかったです。浦臼駅から先の駅では降りるお客さんがいて、この人たちは秘境駅を訪問し、折り返しの列車で札幌に戻るんだろうなと予想。しかし、折り返しの列車で札幌まで戻らないので、結果はどうなのかわかりません。

札幌を出発して2時間30分。ついに新十津川駅に到着しました。