旭川で弟に会い、留萌を目指す(が・・)

旭川駅の改札口で弟と会い、改札からすぐ目の前にあるイオンモール旭川駅前で昼食を食べることに。4階にあるレストラン街で、北海道らしくてリーズナブルな『北海道そば 天ぷら 豊ろ香』という店に入りました。旭川から北西へ約30kmのところにある幌加内(ほろかない)町で栽培されたそば粉を使用しているようで、いつも食べているそばとは違った食感が印象的でした。

札幌から鶴沼、鶴沼から旭川までのルートは綿密に考えていましたが、旭川から札幌への帰りはあまり考えていませんでした。そこで、弟が持っていたJR北海道のポケット時刻表で帰りの予定を立てることに。路線図を眺めていると、札沼線の末端区間の次ぐらいに採算の悪い留萌本線が目につきました。留萌本線も行くことのない路線ですが、今から行けば留萌本線を往復できることが判明。せっかくなので行ってみることにします。

1階のスーパーでお土産を買い、15:14に出発する留萌行きの普通列車に乗車。弟は15:37発の北見行き快速「きたみ」に乗って網走へ帰りました。

函館本線の区間である旭川から深川まではお客さんが多く、1両編成の気動車の座席はほとんど埋まっていましたが、15:44深川駅で半分くらいのお客さんが降りていきました。深川駅でしばらく停車。発車予定は16:8ですが、時間を過ぎても列車は動きません。発車時刻から5分ほどして「ただいま石狩沼田駅で除雪車が故障しています。この列車は除雪車が深川駅に到着してから発車します。」とアナウンスがありました。発車が1時間遅れても留萌まで往復できるので、私は列車の中で待つことにしました。

16:50ごろ除雪車が深川駅に到着。「これで留萌線を往復できるぞ!」と期待するも、列車は動く気配がありません。「石狩沼田駅でポイント故障が発生し、復旧作業を行っています。もうしばらくお待ちください」とアナウンスがありました。遅れが1時間以上になったため、留萌線の終点、留萌駅まで行くのは断念し、途中の駅で折り返そうと考えました。

しかし、17:20ごろ運転手から「復旧作業に時間がかかるため、この列車は運休となります。タクシーでの振替輸送を行いますので、お客様は列車を降りて駅舎までお越しください」とアナウンスがありました。駅舎では駅員さんが「留萌駅まで行かれるお客様はいらっしゃいませんか?」「お客様はどこまで向かわれますか?」とタクシーの手配に奔走していました。乗客は地元の人とそうでない人が半分ずついましたが、行き先は留萌だけでなく、途中の石狩沼田駅や北一已駅(きたいっちゃん)など多彩でした。

私はタクシーではなく列車に乗りたいので、駅員さんに「運転再開はいつごろになりますか?」と尋ねると、「18時から20時ぐらいだと思いますが保証はできません」と・・。留萌線の列車本数の少なさと、残された時間を考えると、留萌本線に乗車すると今日中に札幌に戻れなくなる可能性が高いと感じ、18:01発の岩見沢行き普通列車に乗ることにしました。

岩見沢行きの列車は3両編成で、座席は3分の1くらい埋まっていました。ふとスマホで留萌本線の状況を確認したところ、終日運休になっており、あの時無理に行かなくてよかったと思いました。列車は19:15、定刻通り岩見沢駅に到着。札幌まであと少しです。