銀河で和歌山へ ~WEST EXPRESS 銀河に乗って和歌山へ~

少し前の話なのですが、あの観光列車「WEST EXPRESS 銀河」に乗ってきました。
今回は大阪から和歌山方面へのルートで、大阪22:13発〜和歌山(新宮)9:37着の旅。
夜の大阪駅から旅の始まりです。

まず22時という時間から駅に向かって電車に乗るのかと思うとワクワクが止まらない、ハイテンションで自宅を後にしました。
仕事帰りなどにこの時間に駅にいたことはあったはずなのに、こんなに駅にくるだけでドキドキワクワクしたことがあっただろうか!そうです、夜行列車は乗り鉄の憧れ、昭和時代は定期運行があった寝台特急も、今やサンライズ瀬戸・出雲のみ。
飛行機での手軽で身近な旅行が浸透した今こそ、移りゆく景色を眺めながら宿泊し移動する、時間をかけることこそが贅沢なのです。

止まらない興奮を抑えつつ、ホームで待っていると…現れました!青を基調にした高級感ある先頭車両が入線です。
次々と写真を撮るお客さんたち、もちろん私も負けじと撮影、いいねこのフォルムと質感!
興奮したまま車内に入ると、間接照明がほんのり灯る大人の空間が広がっていて、まるでホテルのラウンジのような雰囲気。

私が利用したのは「ノビノビ座席」。リクライニングじゃなくて、カーペットにごろっと横になれる座席(というか、もう寝床)。これが意外と快適で、車窓を見ながらごろごろできるのです。毛布とスリッパも用意されていておもてなしされていることを感じます。
興奮しながら周りを物色したりしていると、車掌さんの発車の合図とともに大阪駅を後に。
しばらくは大阪の流れる街並みを横目に車内を見学に行きました。
ノビノビ座席の他にリクライニングシート、ファミリーキャビンや、グリーン個室、などがあり家族づれで楽しんだり、個室でゆったりと楽しんだり、といろいろな楽しみ方があるようです。
フリースペースも充実していて、おしゃれなスペースで流れ行く景色を楽しむこともできます。

夜の紀勢本線をゆっくり走る車窓は暗闇の中に街の明かりがぽつぽつと浮かんでいて、どこか懐かしく、眠気と共に心が落ち着いていく感覚がありました。

23:42に和歌山駅で停車すると、乗務員さんがちょっとした案内をしてくれて、写真を撮る時間も確保。そして名物の和歌山ラーメン「ひしお」のラーメンをいただきます。夜食にちょうど良い時間です。豚骨の効いた醤油が美味しい。
観光列車ならではのゆったりとしたスケジュール、地元駅でのおもてなし感がたまらない体験です。

寝るのを惜しんで過ごしていましたが、いつしか朝に、目が覚めるとそこは和歌山の空。
電車に乗るとことは、ただの移動じゃなくて旅そのものであるという体験をすることができます。
そうなんです、電車に乗ることそれ自体も旅なんです。

「時間をかけて旅をする」ことの尊さを感じた夜でした。
銀河は3ヶ月おきに運行場所が変わり、今月は山陰方面に行っています。また違うルートでも体験したいものです。